
今週の貴金属市場は、地政学リスクの高まりを受けて金が急上昇しました。さらに世界的なオークションでは181カラットのパライバトルマリンが出品予定と、宝石業界でも大きなニュースが続いています。
今日も堀江宝飾店が業界の最新情報をまとめてお届けします。
本日の貴金属価格(田中貴金属工業 5月15日 09:30公表)
・金(小売):26,145円/g(前日比 -288円)
・金(買取):25,789円/g(前日比 -287円)
・プラチナ(小売):11,727円/g(前日比 -445円) ・プラチナ(買取):11,304円/g(前日比 -446円)
本日は前日より若干下落しましたが、金は依然として1g2.5万円台後半の高水準を維持しています。
なぜ金が上がっているのか?3つの理由
① 南アジアの地政学リスク
南アジアでの情勢緊迫化を受け、「安全資産」としての金への需要が高まっています。不安定な国際情勢のたびに金が買われるのは、数千年来変わらない傾向です。
② FRBが金利を据え置き
アメリカの中央銀行(FRB)が「利下げも利上げもしない」現状維持を発表。金利が上がらないと、利息がつかない金の相対的な魅力が増します。
③ 米中通商協議の進展
関税交渉での前向きな動きがリスク許容度を改善し、貴金属全体への資金流入を後押ししました。
181カラットのパライバトルマリンがオークションへ
5月22日、香港のボナムズオークションに「The Kat Florence Lumina」と名付けられた181.61カラットのパライバトルマリンが出品されます。
パライバトルマリンとは、ブラジル・パライバ州で発見された電気的な青緑色が特徴の希少な宝石。1カラットでも数十万円以上するとされる石の、181カラットという規格外のサイズは宝石業界で大きな話題を呼んでいます。
「フローレス(内包物なし)」という最高グレードのクオリティで、落札価格は世界記録級になる可能性があります。
ダイヤモンドのサプライチェーンにも影響
南アジア情勢の緊迫化は、ダイヤモンド市場にも影響を及ぼしています。
世界のダイヤモンドの大部分はインドで研磨・加工されています。南アジアの地政学リスクが高まると、ダイヤモンドの加工・流通が滞る可能性があり、今後の供給不足や価格上昇につながる懸念が出てきています。
すぐに影響が出るわけではありませんが、ダイヤモンドジュエリーの購入を検討されている方には、「早めの判断も一つの選択肢」というのが業界の見方です。
まとめ:「持つ」か「売る」か、今こそ相談を
・金は高値圏で推移中。売却を考えている方には追い風の相場
・ダイヤモンドは供給面での不安材料が出てきている
・パライバトルマリンなど希少石の価値が改めて注目されている
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